ジブリ映画のファンの方に根強く愛されている「耳をすませば」
に人気キャラクターである猫の男爵の人形バロンが登場しますが
「猫の恩返し」でも登場していることはご存じでしたでしょうか?
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実はこの二つ作品はつながりがあるのです。
いったいどんなつながりがあるか?
気になりますよね。
そこで今回は「耳をすませば」と「猫の恩返し」のつながりは?
原作者はこの二つの作品を先に描いていた?
「耳をすませば」と「猫の恩返し」に登場するバロンはどんなキャラ?
バロンの声優は?
などについてまとめていきます。
Contents
「耳をすませば」と「猫の恩返し」のつながりは?どっちが先の作品?
この二つの作品のそれぞれの劇場公開年は次の通りです。
「耳をすませば」1995年(近藤喜文 監督)
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読書が好きな中学生の雫は、図書貸出カードをきっかけに聖司に出会います。
その出会いは最悪だったが、大きな夢を持つ聖司に雫はひかれ、彼女自身も
夢を抱くようになる。
ある日、夢をかなえるためイタリアへ行くと告げた聖司と雫は10年後に
会おうと誓うのです。
「猫の恩返し」2002年(森田宏幸 監督)
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平凡な17歳の女子高生、吉岡ハル。
ある日、トラックにはねられそうになった猫を助けた彼女は、猫の国に招待されます。
そこはイヤなことを忘れられる場所。“ここで暮らしてもいいかも……”
そう思ったハルはだんだん猫に変身していく。
それでこの二つの作品のつながりは?と言いますと。
「耳をすませば」の主人公は小説家を目指す少女”月島雫”です。
「猫の恩返し」はその雫が大人になって念願の小説家となり7年後の22歳の時に
描いた小説が舞台という設定で作られています。
ジブリ映画といえば、長編映画でおなじみですが、「猫の恩返し」は75分ほどの
比較的中編サイズの作品でした。
というのが、この映画を作ったスタッフが「耳をすませば」の頃とほとんど
顔ぶれが変わっているのです。
実はこの制作の時期が「千と千尋の神隠し」の制作時期と重なっていたために
ほとんどの制作を新人であった森田監督に任せ、またスタッフも他のアニメ
スタジオに外注しているので、ジブリっぽくないと言われる理由です。
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原作者はこの二つの作品を先に描いていた?
「耳をすませば」は1989年に「りぼん」にて連載されていた柊(ひいらぎ)あおい
先生の漫画が原作となります。
【耳をすませばの原作についてもっと知る】
「耳をすませば」の原作は?
「猫の恩返し」の原作漫画は「バロン 猫の男爵」で、スタジオジブリの宮崎駿監督から依頼を受けて作品が描き下ろされました。
ということはこの二つの作品の原作者は同じ柊あおい先生であるということです。
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企画の発端はスタジオ・ジブリにとあるテーマパークのイメージキャラクターと
ショートフィルムの依頼がありました。
そのフィルムストーリーを柊あおい先生にジブリが依頼をして描かれたものでした。
ところがテーマパークの仕事がキャンセルに、、、
ですが原作が良くできていたので、映画制作に取り掛かったということです。
このことについて柊あおい先生は次のように答えています。
宮崎さんからお話を頂いた後、考え始めた時に、バロンは「耳をすませば」
の世界にしかいない。だけどその世界で描いちゃうと、雫や聖司が出てくるのかなって観る人が
期待しちゃうんじゃないかと思ったんです。それはちょっと嫌だったので、雫が書いた話にしたんです。
雫は中学生の時にバロンの話を書いたけど力が及ばなかった。
でもその後、勉強して、またきっと書き直すに違いないと思っていましたから。
出典:おすすめ映画メモ
『耳をすませば』と『猫の恩返し』の関係は?月島雫の本という繋がりに驚き!
![日テレドラマ](https://www.afi-b.com/upload_image/8792-1510045489-3.jpg)
「耳をすませば」と「猫の恩返し」に登場するバロンはどんなキャラ?
実はバロンは原作者の柊あおい先生が所有する猫の人形がモデルとなっています。
人形は銀座のデパートで売られていたそうです。
柊先生はこの猫の人形を使ってファンタジーを描きたいとずっと構想を
温めていたといいます。
「耳をすませば」に登場するバロンは天沢聖司の祖父、西司朗が留学先の
ドイツから連れて帰った人形です。
バロンの本名は、フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵といいます。
そしてバロンの本名のモデルとなった人物がおり、名前はフランツ・フォン・
ジッキンゲンという騎士になります。
実際、中世で活躍した偉人にフランツ・フォン・ジッキンゲンという騎士がいます。
名前がそっくりですよね。
フランツ・フォン・ジッキンゲンは、軍事面での指揮を取るほどの腕前だったという記録があります。
作中で抜群の剣術を見せるバロンと、人物像もリンクしますね。
「猫の恩返し」のバロンは「猫の事務所」の所長で、クールでキザな
紳士となっています。
身の丈は30cmほどで、白のタキシード姿にステッキという、英国紳士
のような出で立ちをしています。
事務所を訪れた客に振舞う特製スペシャルブレンドの紅茶をもてなします。
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原作漫画では表情豊かでお茶目な姿を見せているため、映画と原作漫画では
バロンの性格に違いがあるようです。
また猫の国を滅ぼせるほどの能力を持っているため、原作漫画のバロンは
巨大な力をもったキャラクターでもあるようです。
またバロンとともに「耳をすませば」と「猫の恩返し」両作品に出演して
いるのが、ムタというデブ猫です。
「猫の恩返し」の主人公、吉岡ハルを猫の事務所に案内する、あの無愛想な
猫ちゃんです。
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バロンの声優は?
バロンの声優は、「耳をすませば」では露口茂が務めていましたが、
「猫の恩返し」では袴田吉彦に変更されています。
露口茂(つゆぐちしげる)
露口茂といえば、刑事ドラマで人気だった「太陽にほえろ!」の山さん役で
お馴染みですね!
吹き替えでは「シャーロック・ホームズの冒険」で主人公のシャーロック・
ホームズ役を担当しています。
バロン役を演じた時はなかなか納得のいく演技ができず、自分から頼んで何度も
とり直したそうです。
袴田吉彦(はかまだよしひこ)
アパ不倫でワイドナショーを一時期賑わした袴田吉彦ですが、数々の映画やドラマに出演しています。
近年でも映画では
「あなたの番です 劇場版」(2021年)
「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」(2021年)
に出演し
声優としては
ディズニー映画「ダイナソー」(2000年)
出演しています。
なぜバロンの声優を露口茂から袴田吉彦に変更にしたことについて
「猫の恩返し」の森田監督は、
「バロンを今までの渋いイメージではなく、若々しいイメージにしたかった」
とコメントしています。
まとめ
では今回の内容をまとめてみます。
・「耳をすませば」と「猫の恩返し」のつながりは、「耳をすませば」の
主人公:月島雫が「猫の恩返し」を小説として描いたことになっている
作品として「耳をすませば」が先に劇場公開されている
・二つの作品は原作者も同じである
原作者の柊(ひいらぎ)あおい先生は「耳をすませば」は1989年に描き終えて
いたが、「猫の恩返し」はスタジオジブリの依頼があって描いている
・「耳をすませば」と「猫の恩返し」に登場するバロンは、中世で活躍した
フランツ・フォン・ジッキンゲンという騎士の可能性が高い
・バロンの声優は「耳をすませば」を露口茂、「猫の恩返し」は袴田吉彦が
演じている
![日テレドラマ](https://www.afi-b.com/upload_image/8792-1584915106-3.jpg)
ジブリは続編を作らないので、たまたま関連があるこの二つの作品の知って見返すとそれぞれの伏線の繋がりがわかりより一層2作品を楽しむことができるでしょう。
10月14日に劇場公開される実写版「耳をすませば」も楽しみですね!
【「耳をすませば」の実写版についてもっと知る】
「耳をすませば」のその後はどうなった?映画は10年後が舞台?
最後までお読みくださり、ありがとうございました。