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沖縄空手にはどんな流派があるの? 世界193ケ国に広がった空手のルーツと 歴史を紐解いてみる

2021年8月29日

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今回の喜友名選手のオリンピック金によって、改めて世界に知られるように
なった日本の空手ですが、空手は他の武道や武術、格闘技と比べて流派の数が
桁違いに多く、まさに多様化、細分化を極めた沖縄発の文化遺産であります。

今や世界193ケ国に広がっている空手ですが、日本人でも空手のことに
ついて詳しく知っている方は少ないと思います。

そこで今回は沖縄にある空手の流派を知ってもらい、空手に興味、または
「ちょっとやってみようかな?」
と思ってもらえる記事にしていきたいと思います。

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空手の流派

そもそも空手とは、動きでいえば突き、蹴り、打ち、受けの技術を持つ武術
・格闘技であり、稽古としては基本、移動、型、組手があることは共通です。

その中で沖縄の空手は次の3つの流派(小林流、剛柔流、上地流、)
に分かれます。

1,少林流(しょうりんりゅう)
沖縄空手の伝統的な流派である首里手(シュリティー)の流れを汲む空手家・
知花朝信(ちばなちょうしん)によって名付けられた流派。

自然体であり、当て身の破壊力を養成することに重視した稽古が特徴です。

2,剛柔流(ごうじゅうりゅう)
那覇手(ナハティー)系の空手家・宮城長順(みやぎちょうじゅん)が
開祖の流派。

特に呼吸法に重きをおいています。攻防の技はすべて呼吸法で極まると
いう教えから、基本の型から呼吸法を練り、呼吸と共に心身を鍛えることを
重視しています。

3,上地流(うえちりゅう)
開祖の上地完文(うえちかんぶん)が、中国の武人・周子和(しゅうしわ)
に教えを受けたパンガイヌーン拳法が基になっており、中国武術の流れを汲む
流派です。

肉体を頑強に鍛え上げることを重視し、厳しい鍛錬が特徴です。

沖縄空手はノンコンタクトと呼ばれる型を重視した稽古となり、いわゆる
寸止め空手で、蹴りや突きは、相手に当てないルールとなっています。

ちなみに私は「琉球古武道」という流派で武器術を14年間やってきましたが
型が自分のイメージ通りに動けるようになってくるともっと極めていきたいと
いう気持ちがでてきます。

最初の半年はなかなか自分の中での上達が感じられることが少なく、単調な練習が
多いと思いますので、そこを乗り越えるまでが我慢のしどころかと思います。

どの流派がいいかは一概には言えませんが、まずは体験レッスンを受けられて
そこの道場の雰囲気、師範の人柄などをみて、トライされてみたらいかがでしょうか?

ちなみに空手といえば沖縄のイメージを持つ方は多いと思いますが、空手は
どのように沖縄で発展してきたのでしょうか?

空手の歴史

空手の歴史は、15世紀ごろの琉球王国に伝わる古武術を起源に始まりました。

琉球王国の士族が身を守るために生み出された武術に由来すると考えられていて、
大陸から伝わった中国武術の影響を受けて現在の空手の原型が生まれました。

当時の首里城や那覇、泊村の3地域を中心に発達し、琉球士族の間で門外不出の
武術として受け継がれてきました。

空手の盛んな地域の名にちなんで首里手、那覇手、泊手と呼ばれています。

空手が日本の本土で盛んに行われるようになったのは船越義珍が1922年5月に
文部省主催の第一回体育展覧会において、唐手の型や組手の写真でパネル展示
をおこなったのがきっかけです。

この展示で、船越は嘉納治五郎(柔道の創始者)に招待され、講道館で嘉納治五郎
をはじめ200名を超える柔道有段者を前にして、唐手の演武を披露します。

その後、船越はそのまま東京に留まり、唐手の指導に当たることになります。

唐手が”空手”に改められるのは、1929年に船越が般若心経の「空」の概念を
取り入れてからです。

空手の発展がどのようになってきたかを知るのに「義珍の拳」という本があります。

私も武術を学ぶにあたって影響を受けた本の1冊ですが、
王国時代、秘儀として秘密裏に伝承されてきた唐手(とぅーでぃー)を
沖縄で、そして本土で、一般に広めていくことに尽力した義珍の生涯を
描いています。

空手の歴史、名だたる先人たち、同時代に活躍した空手家たちの
空手の精神や本質にも触れることができます。

空手を知るのにぜひ読んで頂きたい1冊です!

沖縄での空手とは

今や世界193ケ国に広がり、愛好者は世界に1億3千万人いるといわれる空手
ですが、本来の沖縄空手というのは、強さや技のうまさや派手さを競うものでは
ありません。

「空手に先手なし」(船越義珍)
「人に打たれず、人を打たず、全て事なきを良しとする」(宮城長順)など、
空手の大家が残した言葉が表すように、「戦わずして勝つ」という精神が大切に
されています。

また空手の真髄を残すために、2017年3月には沖縄伝統空手の保存、継承、発展を
図り沖縄の空手文化を発信していく「沖縄空手会館」が豊見城市にオープンしました。

沖縄では10月25日を「空手の日」と制定していて、毎年、空手の日のある週末には
「空手の日記念演武祭」が開催されます。

【沖縄復帰50周年についてもっと知る】
復帰50年 特別展

国際通りで2,000名を超える空手家たちによる集団演武は圧巻です。

ちなみに私も2015年に古武道の世界大会に参加したことがあるのですが、世界各国
より参加者の方がこられていて、特にカナダの選手は身体も大きく、振りも豪快なので
すごい迫力のある演舞でした!

まとめ

1984年に公開された映画「ベスト・キッド」
はアメリカで大ヒットとなり、KARATEの精神性と相まって、どこの道場も入門者が
あとを絶たなかったようです。

外国人が思い浮かべる日本のイメージの一つとして
「寿司」「天ぷら」「KARATE」
定着しているようです。

今回のオリンピックをきっかけに「空手」の本質は何なのかを世界の方に理解
いただけるよう、私も今後、空手についての情報を発信し続けたいと思います!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

ダッチさん

ブログ歴1年5ケ月、206記事のアラフィフ親父。 1年目は収入0 最近になってブログが収益化できるようになってきました。 本業は保険の営業を27年間。 世の中のトレンドを中心にドラマや映画関連のことをブログに書いています(^^) 日々のブログの実践で実績があったことを含め、皆様方に役にたつ情報をツイートしていきます。

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